最近、どの雑誌を見ても必ずと言っていいほどiPhone4Sの特集が組まれている。ソフトバンク、KDDIの通信速度などの比較やら、iPhone4Sの新しい機能などだ。
近年稀に見る大ヒット商品であり、この特集の多さは全くもって納得できる。また、私もそうそうに購入し、以前のモデルに比べての処理速度や電池のもち、など大変重宝している。
しかし、これほど高性能だと、いろいろなものが不要になってくると思う。思いついたまま上げると、
・ ゲーム機
・ パソコン
・ 音楽プレーヤー
・ 音楽CD
・ ビデオプレーヤー
・ ビデオレコーダ
・ カーナビ
・ 電話
・ 本
・ スーパーマーケット
・ カーナビ
・ カメラ
などなどだ。ちょっと考えただけどもこれだけ挙がる。これは消費者にとっては、非常にハッピーなどことだが、企業にとっては非常に脅威だ。
ビジネスの世界で有名な、マイケル・ポーターの『競争戦略』の中で、5つの競争相手が企業には存在する。
・ 既存企業との競争
・ 新規参入者との競争
・ 購入者との競争
・ 供給業者との競争
・ 代替品との競争
である。この最後の『代替品』との競争が極めて激化する、ということだ。
たとえば、スーパーマーケット。
一見、スーパーマーケットが、iPhone4Sの競合????と疑ってしまいたくなるが、ネットショッピングが今後もどんどん盛んになっていく現在、かなり手強い競合となるであろう。しかも、最近の消費者はSNS・ツイッターなどのユーザ参加コンテンツの評判を比較的参考にし、購買行動をとる。こういったものをiPhoneで確認し、そのまま購入ということが今後は当たり前になっていくだろう。そうなった場合、スーパーマーケットなどでの購入量・頻度は下がる、と考えるのが順当であろう。
また、『本』なども要注意だ。これは電子書籍だけを言っているのではない。たとえば情報雑誌などはその様態を大きく変えることになるだろう。現在の検索機能だけでも、情報雑誌の売上を大きく落とすことになっているが、iPhone4Sでは、音声ガイダンス『Siri』なども登場している。残念ながら、日本語には対応していないが、これは単なる音声コントロール機能ではない。たとえば、『明日、○○ちゃんと初デートなんだけど、なんかいいデートコースないかな?』と音声(英語など)でiPhoneに語りかければ、この文脈を汲み取って、様々なデートコースを提案をしてくれる、という代物だ。これは、全くもって情報誌をはるかに超える情報提供サービスとなる。
このようにiPhoneを始めとするスマートフォンは、現在の産業に大きく影響を与えていくことになるだろう。スマートフォンのみが影響をあたえるのではなく、これを含む情報システムが、だ。スマートフォンは、ひとつのエンティティに過ぎない。
投資をする際には、こうった産業構造の変化に敏感でなければ、ならない。ドラッカーがいうところの『既に起こった未来』というものだ。スマートフォンでどう産業が、また企業収益が変化していくかと読み解き、投資・運用を行なっていかなければならない。
正直、多くの産業は、このセンセーショナルなプロダクトに飲み込まれていくだろう。残された道は保護主義的な政府の援護しかない。これにより、国債額がまた増えるか、はたまた増税するか・・・であろう。これだけ、各国の債務がある現状を見ると、まさに英国元首相チャーチルが言ったことが的を得ていたのかと思う。
『資本主義は最悪のシステムだ。ただし、過去に存在した、他のすべてのシステムを除けばだが・・・』
やはり、人類はこのシステムで、だましだまし生きていく他ないのであろうか。
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