今朝、銀座の駅を歩いた。
ここ最近まで華々しく貼ってあった『宝飾系の金の買取』の広告がほとんどなくなっていることに気づいた。あれほどまでにぎっしり貼ってあって、気持ち悪いくらいだった広告がほとんどないのだ。
これは何を意味するのだろう。
金の売買業者は、当然その資産の多くを金でもつ。安く入手し、地金などに加工し、そして販売する。利益は手数料とも呼ばれるものと仕入れと売値の差額だ。これは通常の商売と同じだ。商品を仕入れ、付加価値をつけ、利益をのせて販売する。金業者の資産は、商品そのものだ。
ただ一点他の商売と異なる点がある。その買取も行なっていることだ。いや基本的には行わなければならない、ことだ。
現在にわかに金バブル崩壊が叫ばれ始めた。そうなると、多少なりとも今のうちに続く高値で換金しておこう、という人がでてくる。金を戻しに来る。そして、お金をし払わなければならない。
金の値段が下降局面に入った時、それはそれは恐ろしい状態に陥る。
この局面では、金業者のお金の支払の方が先行する。在庫の金の値打ちは下がり、かつ現金がでていくという状況になる。在庫の金は価格が高騰時に入手したものである可能性も高く、これを下降局面では安い価格で販売しなければならず、これはみすみす赤字をだしにいっているのと同じ行為だ。たとえば、100万円で仕入れたものを80万円で売らないといけないのだ。これでは正直売りたくない。でも、下降局面では得る人が増えるので、売るしか無い、赤字を生む・・・・。そうこのサイクルに入ったのだ。
この赤字状態を少しでも緩和したく、ぎっしり広告を貼り出し、宝飾品の金を安値で仕入れたのだ。
現在広告を少なくしたのはある程度宝飾金がたまり、地金にする量が確保できたのであろう。ただ、高値で買わされた金は下降局面では損を自らするか、単なる金属の塊として所有するしかない。彼らは下降局面では、廃業したも同然だ。利益がでる、見込みが全くない。そうなった場合、売買の手数料をあげるか、もしくは買取を中止することになりかねない。そうなると換金できなくなるのだ。
まぁ、金自体は綺麗なものだし、金業者でなくとも誰かは購入するとは思うが、金価格が下降局面に入った今、非常に不安定でリスクの大きい状況ということだけは、認識する必要かと思う。
※ 投資判断はご自分のご判断でお願いします。上記はあくまでのひとつの意見です。
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